モフィウス8は何回受ける?1回でも効果はある?

JOURNAL / MORPHEUS8

モフィウス8は何回受ける?
間隔は?1回でも効果はある?

「モフィウス8は何回くらい受ければいいですか?」
診察でも、よく聞かれる質問です。確実な根拠を以って断言するのは難しいですが、いくつかの論文と臨床経験をもとに当院での考え方をお伝えしていきます。

MEDICAL REVIEW

AN CLINIC MOTOMACHI 院長

この記事の著者

AN CLINIC MOTOMACHI

  院長 荒井美香

an clinic(あんクリニック)院長
美容外科・美容皮膚科 / 麻酔科

  • 日本美容外科学会(JSAS)専門医
  • 麻酔科認定医・標榜医
  • 日本抗加齢医学会専門医

神戸元町・三宮にあるan clinic(あんクリニック)院長。
救急・麻酔科での診療経験を経て、美容医療に従事。 美容医療歴約7年。治療そのものだけでなく、 痛みや不安にも配慮した美容医療を大切にしています。

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結論からいうと、
モフィウス8は1回でも変化を感じる。
そして、効果を維持するためには
定期的な照射が必要

たるみや肌質に対してある程度目に見える変化を求める場合で、これまであまりたるみ治療をやってこなかった方には、 当院ではまず3回程度まで治療を重ねて、経過を見てみるのも 一つの考え方だとお伝えしています。
また、その効果を維持するためには定期的に施術を行うことが大切です。

01

ONE SESSION

モフィウス8は、1回でも効果はある?

1回の治療でも、変化がみられた研究があります。

マイクロニードルRFを用いた顔面若返りの研究には、 1回の治療後に皮膚の弾力や肌質などの変化を評価したものがあります。

そのため、 「1回では意味がない」 「複数回受けなければ効果が出ない」 ということではありません。

ただし、 「変化があること」と「その1回で十分な変化が得られること」は別です。

1回で満足できる方もいれば、 もう少しフェイスラインを引き締めたい、 肌のハリを改善したい、 ニキビ跡をもう少し目立ちにくくしたい、という方もいます。

また、同じ「1回のモフィウス8」でも、 どの部位を、どの深さで、どの程度のエネルギーで治療するかによって、 治療の内容は大きく変わります。

つまり、 1回でも変化はあり得る。 でも、「1回で十分か」は、その方の目的と治療内容によって変わります。

02

HOW MANY TIMES

では、モフィウス8は何回受ける?

では、実際に何回受ければよいのでしょうか。

現時点では、 「モフィウス8は○回受けるのが最も効果的」という 標準的な回数は確立していません。

マイクロニードルRFを用いた臨床研究を見ても、 1回の治療で評価している研究もあれば、 2回、3回と治療を重ねて評価している研究もあります。 治療間隔についても、研究によってさまざまです。

つまり、「3回」という数字そのものに、 特別な医学的根拠があるわけではありません。

それでも当院では、 これまであまりたるみ治療を受けてこなかった方が、 ある程度目に見える変化を希望される場合には、 まず3回程度まで治療を重ね、その時点で一度経過を評価する という方法を提案することがあります。

これは、3回受ければ治療が完成するという意味ではありません。

1回目の変化を見て、 もう少し治療を重ねたいのか。 2回目、3回目と重ねた時に、 どこまで変化したのか。 その経過を見ながら、次の治療を考えていきます。

OUR APPROACH

当院で考える「3回」は、ゴールではなく、一度経過を評価するための目安です。

そしてもう一つ、回数を考えるうえで大切なのが、 同じ「1回」でも、治療内容は同じではない ということです。

モフィウス8は、照射する部位や針の深さ、 RFのエネルギーなどを調整できる治療です。 そのため、「何回受けたか」という数字だけでは、 実際にどのような治療を受けたのかまでは分かりません。

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TREATMENT DESIGN

同じ「1回」でも、治療内容は同じではない

モフィウス8は、 ただ同じ設定で顔全体を照射する治療ではありません。

どの部位を、どの深さで、どの程度のエネルギーで治療するかによって、 1回の治療内容は大きく変わります。

例えば、モフィウス8を用いた報告では、 同じ1回の治療の中でも、 部位や目的に応じて異なる深さが使い分けられています。

4 mm

顎下にしっかりボリュームのある より深い層へのアプローチ

3 mm

顎下やフェイスラインの脂肪のもたつきや頬のボリュームの 引き締めを目的としたアプローチ

2 mm

顔全体の真皮を引き締めるアプローチ、 またはニキビやニキビ跡に対するアプローチ

つまり、 「モフィウス8を1回受けた」という言葉だけでは、 実際にどこをどのように治療したのかまでは分かりません。

たるみを改善したいのか、 フェイスラインを引き締めたいのか、 肌のハリや毛穴を整えたいのか、 ニキビ跡を治療したいのか。

目的が違えば、 必要な深さやエネルギー、照射する範囲も変わります。

そのため、 モフィウス8では「何回受けたか」だけでなく、 「その1回をどう設計したか」も大切です。

04

TREATMENT INTERVAL

モフィウス8は、何か月おきに受ける?

モフィウス8は何か月おきに受ける?治療間隔のイメージ

モフィウス8の治療間隔については、 メーカーでは次回治療の目安として約8週間が案内されています。

実際のマイクロニードルRFの研究でも、 4週間程度の間隔で治療しているものもあれば、 6〜8週間、あるいはそれ以上の間隔を空けているものもあり、 治療間隔は一つに統一されていません。

そのため、 「必ず8週間ごとに受けなければならない」 というわけではありません。

OUR APPROACH

当院では、8週間という日数だけで
次の治療を決めるわけではありません。

モフィウス8は、 照射したその日にすべての変化が完成する治療ではありません。

RFによる熱刺激と針による微細な損傷をきっかけとして、 その後、皮膚の中では修復と組織のリモデリングが進んでいきます。

つまり、治療から2か月ほど経った時点でも、 前回の治療による変化の途中を見ている可能性があります。

そのため当院では、 前回治療の変化が十分に現れ、 その経過をある程度評価できるようになってから、 次の治療を考えることがあります。

また、赤みや刺激感など、 前回の治療による皮膚反応が残っている場合には、 それが十分に落ち着いていることも大切です。

このような理由から、 3か月程度の間隔を空けてから次のたるみ治療をすることを 当院での一つのプランとして提案することが多いです。

では、なぜモフィウス8では 治療後しばらく時間をかけて変化が続くのでしょうか。

05

REMODELING

3か月程度、間隔を空けることの意義とは?

モフィウス8は、 治療直後にすべての効果が完成する治療ではありません。

マイクロニードルRFでは、 針とRFの熱によって皮膚に微細な刺激を与え、 その後の創傷治癒反応を通して、 組織のリモデリングが進んでいきます。

実際に、マイクロニードルRF治療後の皮膚を 組織学的に観察した研究では、 治療後1か月、3か月の時点でも 皮膚内の変化が確認されています。

例えば、 ムチンの増加や弾性線維の変化などが、 1〜3か月の時点で観察された報告があります。

ここでいう「ムチン」とは、 真皮の中で水分を抱え込み、 細胞やコラーゲン・弾性線維を取り囲む 細胞外基質の一部です。

その増加は、 治療後も真皮の環境が変化し、 組織のリモデリングが続いていることを示す ひとつの組織学的なサイン と考えられます。

また別の研究では、 RFによって生じた熱凝固部位が、 約10週間かけて新しいコラーゲン組織へ 置き換わっていく様子が報告されています。

WHAT HAPPENS AFTER TREATMENT

モフィウス8の治療後は、
時間をかけて組織のリモデリングが進んでいきます。

つまり、治療から8週間ほど経った時点でも、 前回の治療による変化がまだ進行している可能性があります。

そのため、 8週間になったからすぐ次の治療を行うのではなく、 前回の治療による変化をもう少し見てから、 次の治療を考えるという方法もあります。

さらに、マイクロニードルRFのレビューでは、 皮膚のリモデリングや新しいコラーゲン形成に関連する変化は、 治療後6か月程度まで改善が続く可能性 も報告されています。

こうした組織学的な変化を考えると、 3か月程度まで経過を見てから次の治療を検討する ことにも、一定の合理性があると当院では考えています。

ただし、 「3か月が医学的に最適な間隔」と証明されているわけではありません。

大切なのは、 前回の治療の変化がどこまで出ているのかを見ながら、 次の治療時期を決めることです。

06

WHEN TO REPEAT

次の治療は「カレンダー」だけで決めない

ここまで見てきたように、 モフィウス8の治療後には、 数週間から数か月にわたって組織の変化が続いていきます。

そのため当院では、 「8週間経ったから次を受ける」 「3か月経ったから次を受ける」 というように、日数だけで治療時期を決めるわけではありません。

次の治療を考える時に、 私がまず確認したいのは、 前回の治療による変化がどこまで現れているかです。

まだフェイスラインや肌のハリが変化している途中なのであれば、 その経過をもう少し見てからでもよいと考えることがあります。

反対に、変化が十分に現れ、 その状態を評価できるようになったところで、 「もう少し引き締めたい」 「ここはもう少し改善したい」 といった次の目標が見えてくることもあります。

BEFORE THE NEXT TREATMENT

01

前回の治療による変化が十分に現れ、
その経過を評価できているか

02

赤みなどの皮膚反応が、
十分に落ち着いているか

もう一つ確認したいのが、 治療後の皮膚が十分に落ち着いているかです。

マイクロニードルRFでは、 治療後に赤みや腫れ、刺激感などが生じることがあり、他の施術と比較して長期間に非持続的に表れなかなか消えないこともあります。 また、炎症後色素沈着が生じる可能性もあります。

そのため、こういった前回の治療による赤みや色味などが残っている状態で、 日数だけを理由に次の治療を急ぐ必要はないですし、通常より長く色味や赤みがある場合で、たるみ治療をご希望されるならば、ショートスレッドや糸リフトへのシフトチェンジもお伝えします。

「何週間空いたか」だけではなく、 前回の治療による変化と、現在の皮膚の状態を見て判断していきます。

07

PERSONAL EXPERIENCE

私自身がモフィウス8を受けて感じること

モフィウス8は何か月おきに受ける?治療間隔のイメージ

ここまでは、研究や組織学的な変化をもとに 治療回数や間隔について考えてきました。

最後に、これはあくまで私自身の経験ですが、 私も約8週間前にモフィウス8を受けています。

現時点でも、 フェイスラインや肌のハリについて、 まだ良い変化を感じています。

そのため、 「8週間経ったから、そろそろ次を受けなければ」 という感覚には、今のところなっていません。

PERSONAL NOTE

まだ前回の治療の変化を感じているなら、
急いで次を重ねなくてもよいのではないか。

もちろん、 私自身の経過がすべての方に当てはまるわけではありません。

ただ、実際に自分で治療を受けていると、 「何週間経ったか」だけではなく、 「今どのくらい変化を感じているか」を見ることの大切さ を改めて感じます。

まだ変化を感じているのであれば、 その状態をもう少し見てみる。

そして、変化が落ち着いてきたところで、 もう少し治療を重ねたいのか、 いったん経過を見るのかを考える。

モフィウス8は、 決められた日程を消化する治療というより、 その時の変化を見ながら次を考えていく治療 だと私は考えています。

08

WHAT DO STUDIES DO?

実際、みんなはどのくらいの間隔で受けている?

ここまで読むと、 「では実際には、みんな何週間おきに受けているの?」 と気になるかもしれません。

マイクロニードルRFの臨床研究を見てみると、 治療間隔はかなりさまざまです。

4週間程度の間隔で複数回行っている研究もあれば、 6〜8週間、8週間、あるいは12週間程度まで 間隔を空けている研究もあります。

私の診療経験上、3~6か月間隔で受けられる方が多い印象です。
3~6か月と幅はありますが、ダウンタイムも0ではないので、そのあたりを考慮すると3か月おきを目標に、でもイベントや都合を考慮すると6か月が見えてきてしまうことがある、といったところでしょうか。

一方でモフィウス8のファンで、できればすぐにでも受けたい、とおっしゃる方がよくおられます。
このような方には8週おきに受けていただいております。
美肌効果と引き締め効果で調子がよくなるので、常にやっておきたいという熱烈なファンが多いのもモフィウス8の特徴と言えるでしょう。

漫然とルーチンとして受けるのではなく、「効果を実感して、好きだから受けたい」と言っていただける治療は、数ある美容施術の中でもそう多くはありません。そういう治療に出会えること自体が、幸せなことだなと思います。

FAQ

モフィウス8の回数・間隔についてよくある質問

Q. モフィウス8は1回だけでも効果がありますか?

1回の治療後に変化がみられた研究が複数あります。そして実際の診療でも、1度の治療で変化を実感される方はとても多いです。 ただし、「1回で変化があること」と 「1回で十分な変化が得られること」は別です。 治療目的やたるみ・肌状態、治療内容によって、 必要な回数は異なります。

Q. モフィウス8は3回受けないと意味がありませんか?

いいえ。「3回受けなければ効果がない」ということではありません。 また、3回が医学的に最適な回数として 確立されているわけでもありません。 当院では、これまであまりたるみ治療を受けていない方などでは、 まず3回程度まで治療を重ね、 その時点で一度経過を評価することがあります。

Q. モフィウス8は何か月おきに受けるのがおすすめですか?

メーカーでは、次回治療の目安として約8週間が案内されています。 一方、マイクロニードルRFの研究では、 治療間隔は一つに統一されていません。 当院では前回治療の変化や皮膚の状態を確認しながら、 3か月程度の間隔を空けることもあります。

Q. 3か月以上空いてしまっても大丈夫ですか?

期間が空いたからといって、 必ず最初から治療をやり直さなければならないわけではありません。 これまでの治療歴と現在の状態を確認して、 次に必要な治療を考えます。

Q. 3回受けた後もモフィウス8を続けた方がいいですか?

必ず継続しなければならないわけではありません。 3回程度まで治療した場合も、 その時点でどの程度変化しているかを確認します。 さらに改善したいのか、現在の状態を維持したいのか、 いったん経過を見たいのかによって、 その後の治療計画は変わります。
この治療がとても気に入っていれば、続けていくのもよいと思います。ただ、たるみ治療はそれぞれ働きが少しずつ違うため、時にはショートスレッドや糸リフト、肌育注射など、違う方向からアプローチする治療を間に入れてみるのもおすすめです。

SUMMARY

モフィウス8は、
「何回・何か月おき」が正解?

モフィウス8は、 1回の治療でも変化がみられることがあります。

一方で、 「3回受けるのが最も効果的」 「必ず8週間ごとに受けるのがよい」 といった、すべての方に共通する治療回数や間隔が 確立しているわけではありません。

01

1回でも変化はあり得る。
ただし、1回で十分かどうかは別。

02

「3回」が医学的な正解ではない。
当院では、まず3回程度まで治療を重ね、 一度経過を評価することがあります。

03

メーカーの次回治療の目安は約8週間。
ただし、研究で用いられている治療間隔はさまざまです。

04

3か月程度、間隔を空けることもある。
治療後の組織変化は数か月にわたって続くため、 前回の変化を見ながら次回を考えます。

05

次回はカレンダーだけで決めない。
前回治療による変化と、 赤みなどの皮膚反応が落ち着いているかを確認します。

モフィウス8は、 決められた回数をただ繰り返す治療ではなく、 その方の目的や治療内容、 そして治療後の変化を見ながら 次の一回を考えていく治療だと当院では考えています。

「何回受けたか」より、「前回の治療で、どう変化したか」。

REFERENCES

参考文献

本記事は、マイクロニードルRFおよびMorpheus8に関する 以下の医学論文を参考にしています。

  1. 01

    Radiofrequency Microneedling for Facial Rejuvenation: A Systematic Review

    顔面若返りに対するマイクロニードルRFの 臨床研究をまとめたシステマティックレビュー。 治療回数やプロトコルが研究によって異なることを確認できます。

    PubMed
  2. 02

    Thermal Response of In Vivo Human Skin to Fractional Radiofrequency Microneedle Device

    マイクロニードルRF治療後のヒト皮膚を 治療直後から3か月まで組織学的に観察した研究。 1か月・3か月時点でのムチンや弾性線維などの変化が報告されています。

  3. 03

    Evaluation of the Wound Healing Response After Deep Dermal Heating by Fractional Micro-needle Radiofrequency Device

    マイクロニードルRF後の創傷治癒過程を10週間まで観察した研究。 熱凝固部位が時間をかけて新しいコラーゲン組織へ 置き換わっていく過程が報告されています。

    PubMed
  4. 04

    Radiofrequency Microneedling: A Comprehensive and Critical Review

    マイクロニードルRFに関する包括的レビュー。 治療後の皮膚リモデリングや新しいコラーゲン形成に関連する変化が、 時間をかけて進むことについて考察されています。

    PubMed
  5. 05

    Low-energy Morpheus8 and Nanofat Grafting for Compartment-specific Facial Rejuvenation

    Morpheus8を用い、部位や目的に応じて 2mm、3〜4mm、5〜6mmと深さを使い分けた報告。 なお、Morpheus8単独ではなくnanofatを併用した研究です。

    PubMed
  6. 06

    The Use of Radiofrequency-assisted Lipolysis With Radiofrequency Microneedling in Premature Jowl and Neck Laxity Following Facialplasty

    AccuTiteとMorpheus8を用い、 治療後3か月・6か月まで経過を評価した研究。 Morpheus8単独治療ではないため、 経時的な変化を考える補助的な資料として参照しています。

    PubMed