まぶたのたるみ。おすすめの治療は?埋没法?眉下切開?

JOURNAL / AGING EYELID

まぶたのたるみ。
埋没法と眉下リフト、
どちらを選ぶ?

たるみの程度だけでは、決まりません。

年齢とともに二重が狭くなった。
まぶたが重くなった。
目尻側の皮膚がかぶるようになった。

同じ「上まぶたのたるみ」でも、
埋没法が向いている人と、眉下リフトが向いている人では、目指している変化が違います。

MEDICAL REVIEW

AN CLINIC MOTOMACHI 院長

この記事の著者

AN CLINIC MOTOMACHI

  院長 荒井美香

an clinic(あんクリニック)院長
美容外科・美容皮膚科 / 麻酔科

  • 日本美容外科学会(JSAS)専門医
  • 麻酔科認定医・標榜医
  • 日本抗加齢医学会専門医

神戸元町・三宮にあるan clinic(あんクリニック)院長。
救急・麻酔科での診療経験を経て、美容医療に従事。 美容医療歴約7年。治療そのものだけでなく、 痛みや不安にも配慮した美容医療を大切にしています。

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まず考えるのは、
「目の印象を変えたいか」です。

上まぶたのたるみ治療では、 「どのくらいたるんでいるか」だけを見て 埋没法か眉下リフトかを決めるわけではありません。

当院ではまず、 「今の目の印象を変えたいのか、変えたくないのか」 を考えます。

ANSWER

もう少し華やかな二重にしたい。
二重幅を見せたい。
目元の印象そのものを変えたい。

その希望がある場合には、 まず埋没法で希望する変化を作れるかを考えます。

今の二重や目元の印象は変えたくない。
年齢とともに余ってきた皮膚だけを改善したい。

その場合は、眉下リフトが基本的な選択肢になります。

ただし、 「目の印象を変えたいから埋没法」というだけでは決まりません。

皮膚のたるみが強く、 希望する二重のラインを作ってもその上から皮膚がかぶってしまう場合には、 埋没法だけでは十分な変化を作れないことがあります。

POINT 「どういう目になりたいか」と、
「その変化を埋没法だけで作れるまぶたか」。
この2つから考えます。

まぶたのたるみを4つのタイプに分けたイラスト
上まぶたのたるみは、見た目が似ていても原因が異なります。

まず、上まぶたの状態を6つのタイプに分けて考えます。

「まぶたがたるんできた」といっても、 すべての方に同じ治療が向いているわけではありません。

当院では治療を考えるとき、 まず目の上にくぼみがあるかを確認します。

くぼみがなければ、 まぶたに腫れぼったさがあるか。 さらに、 今の目の印象を変えたいか、変えたくないか を確認します。

TYPE A / B

 目の上に、くぼみがある

A

目の上にくぼみがある

明らかな眼瞼下垂がある

B

目の上にくぼみがある

明らかな眼瞼下垂はない

TYPE C / D

 目の上にくぼみはなく、 まぶたに張り出しのある腫れぼったさがある

C

腫れぼったさがある

目の印象を変えたくない

D

腫れぼったさがある

新しい二重にしたい

TYPE E / F

 目の上にくぼみはなく、まぶたの腫れぼったさも強くない

E

腫れぼったさは強くない

目の印象を変えたくない

F

腫れぼったさは強くない

新しい二重にしたい

AN CLINIC’S APPROACH

これは病名の分類ではなく、
上まぶたの治療を考えるための整理です。

同じ年齢、同じ「まぶたのたるみ」というお悩みでも、 上まぶたの状態と、どんな目元になりたいかによって、 選択する治療は変わります。

タイプ別に見る、
上まぶたのたるみと治療の考え方

上まぶたのたるみ治療は、 皮膚の余りだけを見て決めるものではありません。

目の上のくぼみ、眼瞼下垂の有無、 上まぶたの張り出し、 そして 今の目の印象を変えたいかどうか を組み合わせて考えます。

TYPE A

くぼみ目 + 眼瞼下垂あり

くぼみ目に眼瞼下垂を伴う上まぶたの例

TREATMENT

まずは、眼瞼下垂への対応を検討します。

目の上にくぼみがあるからといって、 必ず眼瞼下垂があるわけではありません。 ただし、くぼみに加えてまぶたの開きにも低下がみられる場合には、 まず眼瞼下垂の有無を評価します。

眼瞼下垂を治療することで目を開けやすくなり、 額の筋肉を強く使わずに開瞼できるようになると、 目の上のくぼみが多少改善することもあります。

このタイプでは、 単純に「皮膚を取る」ことから考えるのではなく、 まずまぶたを開ける機能そのものをどう扱うかが重要です。

TYPE B

くぼみ目 + 明らかな眼瞼下垂なし

くぼみ目だが明らかな眼瞼下垂を伴わない上まぶたの例

TREATMENT

まず埋没法を検討し、必要に応じて少量のヒアルロン酸を考えます。

明らかな眼瞼下垂はなくても、 上まぶたのボリュームが減ることで くぼみが目立つことがあります。

くぼみの程度や形によっては、 埋没法で二重ラインを整えることで、 くぼみの見え方が改善することがあります。

それでもくぼみが残る場合には、 ヒアルロン酸で少しずつボリュームを補うことも検討します。

一方で、このタイプでは 眉下リフトや皮膚切除は特に慎重に考えます。

もともとボリュームが少なく、 二重のかぶさりも少ないまぶたから皮膚を取りすぎると、 二重が不安定になったり、 二重が線のように平面的に見えたりすることがあります。

IMPORTANT

くぼみ目は、基本的にはボリュームが少ない状態。
「取る治療」は慎重に考えます。

皮膚や脂肪を減らすことで、 かえってくぼみや二重の不自然さが目立つことがあります。 さらに、一度切除した皮膚は元に戻すことができないため、 適応は慎重に判断する必要があります。

TYPE C / D

くぼみはなく、
張り出しのある腫れぼったいまぶた

眼窩脂肪やROOFのボリュームが大きく、上まぶたに張り出しがあるタイプ

このタイプでは、 皮膚の余りだけではなく、 眼窩脂肪やROOFなどの組織そのものにボリュームがあります。

そのため、 二重を作るだけ、あるいは皮膚を取るだけでは、 腫れぼったさの印象が十分に変わらないことがあります。

TYPE C

目の印象を変えたくない

眉下リフト + 必要に応じて脂肪の減量

今の二重や目元の雰囲気を保ちながら、 余った皮膚を眉下リフトで調整します。 張り出しが強い場合には、 眼窩脂肪やROOFなどのボリュームもあわせて評価します。

TYPE D

新しい二重にしたい

埋没法または全切開 + 必要に応じて眉下リフト・脂肪の減量

目元の印象そのものを変えたい場合には、 新しい二重ラインを作ることを考えます。 ただし、皮膚の余りや張り出しが強い場合には、 埋没法だけでは希望する変化を作れないことがあります。

TYPE E / F

張り出しは少なく、
皮膚の余りが主体のまぶた

眼窩脂肪やROOFの張り出しが少なく、皮膚の余りが主体の上まぶた

このタイプでは、 上まぶたの前方への張り出しは強くなく、 加齢による皮膚の余りやかぶさりが主な変化です。

C/Dのような大きなボリュームの問題が少ないため、 治療の考え方は比較的シンプルです。

TYPE E

目の印象を変えたくない

眉下リフト

今の二重や目元の印象を保ちながら、 余ってきた皮膚を改善したい場合には、 眉下リフトが考えやすいタイプです。

TYPE F

新しい二重にしたい

埋没法 + 必要に応じて眉下リフト
または、たるみ取り併用全切開

皮膚の余りが軽度で、 新しく作った二重がきちんと見えるのであれば、 埋没法だけで変化を作れることがあります。

一方、皮膚の余りが強く、 新しい二重の上から皮膚がかぶる場合には、 眉下リフトとの併用や、 たるみ取り併用全切開を検討します。

QUICK GUIDE

A〜Fを、治療から逆引きすると。

A

くぼみ+眼瞼下垂
眼瞼下垂治療を中心に検討

B

くぼみ+眼瞼下垂なし
埋没法、必要に応じて少量ヒアルロン酸

C

張り出しあり+印象を変えない
眉下リフト+必要に応じて脂肪減量

D

張り出しあり+新しい二重
埋没または全切開+必要に応じて眉下・脂肪減量

E

皮膚余剰主体+印象を変えない
眉下リフト

F

皮膚余剰主体+新しい二重
埋没法。たるみが強ければ眉下併用または全切開

THE POINT

術式から選ぶのではなく、 今のまぶたと、なりたい目元から考える。

埋没法、眉下リフト、眼瞼下垂手術、たるみ取り併用全切開。 どれか一つがすべての方に適しているわけではありません。 単独で行うこともあれば、複数の術式を組み合わせることもあります。

まぶたのたるみ治療は、年齢だけでは決まりません。

年齢にある程度比例はするものの 「40代だから埋没で可能」 「50代だから絶対に切開」 というように、 年齢だけで治療を決めるものではありません。

同じ「まぶたのたるみ」でも、 くぼみがある人、眼瞼下垂がある人、 上まぶたに張り出しがある人、 皮膚の余りが主体の人では、 適した治療は変わります。

AN CLINIC’S APPROACH

「何をするか」の前に、「今、何が起きているか」を必ず評価する必要がある。

そしてもう一つ大切なのが、 今の目の印象を残したいのか、 新しい二重や目元にしたいのかということです。

今の目元を大きく変えずに、 余ってきた皮膚を改善したいのか。 それとも、たるみを改善すると同時に、 新しい二重を作りたいのか。

その希望によっても、 眉下リフト、埋没法、全切開などの選択や 組み合わせは変わります。

特にくぼみ目では、 「たるんで見えるから皮膚を取る」と 単純に考えないことが大切です。 もともとボリュームが少ないまぶたでは、 皮膚や脂肪を減らすことで、 かえって目元の立体感を失うことがあります。
切開手術は効果が長く続く一方で、一度切除した皮膚を元の状態に戻すことは容易ではありません。
まぶたの手術は、「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。 十分な評価を行わないまま、必要以上の皮膚や脂肪を切除するべきではないと当院では考えています。

まぶたのたるみ治療で大切なのは、 術式を先に決めることではなく、
今のまぶたをきちんと診断すること。

そのうえで、 今の目元を残すのか、 新しい目元をつくるのか。

当院では、その両方を考えながら 治療を選択しています。

まぶたのたるみ治療について、
よくあるご質問

Q. 40代・50代でも埋没法はできますか?
A.

年齢だけで埋没法ができないということはありません。

大切なのは年齢ではなく、 皮膚の余りがどの程度あるか、 新しく作った二重がきちんと見える状態かです。

皮膚の余りが軽度であれば、 40代・50代でも埋没法だけで 希望する変化を作れることがあります。

Q. まぶたがたるんでいても、埋没法だけで改善できますか?
A.

たるみの程度によります。

新しい位置に二重を作ることで、 皮膚のかぶさりが目立ちにくくなる程度であれば、 埋没法だけで改善できることがあります。

一方で、皮膚の余りが強く、 新しい二重の上から皮膚がかぶってしまう場合には、 埋没法だけでは十分な変化を作れない ことがあります。

Q. 眉下リフトと埋没法は同時にできますか?
A.

状態によっては併用を検討します。

眉下リフトは主に余ってきた皮膚を調整し、 埋没法は新しい二重ラインを作る治療です。

「たるみも改善したい」 「二重の印象も変えたい」 という場合には、 両方を組み合わせて治療することがあります。

Q. くぼみ目でも眉下リフトはできますか?
A.

適応は慎重に判断します。

くぼみ目は、 上まぶたのボリュームが少なくなっていることが多いため、 そこからさらに皮膚を減らすことで、 くぼみや二重の不自然さが目立つことがあります。

当院では、 くぼみがあるというだけで 余った皮膚を切除するという考え方はしていません。

眼瞼下垂の有無やくぼみ方、 二重のかぶさりなどを確認したうえで判断します。

Q. 年齢とともに二重幅が広くなったのは、たるみですか?
A.

必ずしも、単純なたるみとは限りません。

年齢とともに上まぶたのボリュームが減り、 くぼみが生じることで、 以前より二重幅が広く見える ことがあります。また、その中には眼瞼下垂が隠れていることもあります。

そのため、 「二重幅が広くなった=皮膚を取ればよい」 とは限りません。