ニキビにゼオスキンは効果がある?

JOURNAL / ACNE & SKINCARE

ニキビにゼオスキンは効果がある?

ニキビ肌のホームケアを考える

ニキビは、単に「皮脂が多い」「肌が汚れている」からできるものではありません。

毛穴のつまり、皮脂、炎症、皮膚の微生物環境など、 いくつもの要因が重なって生じる皮膚疾患です。

だからこそ、ニキビ治療ではクリニックで行う治療だけでなく、 毎日のホームケアをどう設計するかも大切です。

この記事では、ニキビができる仕組みを医学的に整理しながら、 ゼオスキンヘルスをニキビ肌にどのように取り入れるのか、 当院での考え方を解説します。

MEDICAL REVIEW

AN CLINIC MOTOMACHI 院長

この記事の著者

AN CLINIC MOTOMACHI

  院長 荒井美香

an clinic(あんクリニック)院長
美容外科・美容皮膚科 / 麻酔科

  • 日本美容外科学会(JSAS)専門医
  • 麻酔科認定医・標榜医
  • 日本抗加齢医学会専門医

神戸元町・三宮にあるan clinic(あんクリニック)院長。
救急・麻酔科での診療経験を経て、美容医療に従事。 美容医療歴約7年。治療そのものだけでなく、 痛みや不安にも配慮した美容医療を大切にしています。

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ニキビや肌荒れに悩む女性

ニキビは、なぜできる?

ニキビというと、 「皮脂が多いから」「毛穴が汚れているから」 と思われがちですが、それだけではありません。

ニキビの発生には、 皮脂、毛穴の角化、皮膚の微生物環境、炎症など、 複数の要因が関わっています。

01

皮脂

皮脂腺の活動が活発になることは、 ニキビができやすくなる重要な要因のひとつです。

02

毛穴の角化

毛包の角化が乱れると、毛穴の出口が詰まりやすくなり、 面皰(コメド)が形成されます。

03

C. acnes と微生物環境

C. acnesは健康な皮膚にも存在する菌です。 単純に菌の有無だけではなく、 菌株や皮膚の微生物環境との関係も研究されています。

04

炎症

ニキビではさまざまな炎症反応が関与し、 赤い丘疹や膿疱などの炎症性皮疹につながります。

ニキビ治療は、毎日のホームケアから。

ニキビ治療というと、 クリニックで受ける施術を思い浮かべる方も多いかもしれません。

けれど、ニキビは毎日の皮膚の中で起きています。 毛穴のつまりや皮脂、炎症に関わる環境も、 日々少しずつ変化しています。

だから当院では、 「クリニックで何をするか」だけではなく、 「毎日、自宅で何をするか」を大切にしています。

CLEANSE

落とす

余分な皮脂や汚れを落とす。 ただし、ニキビを良くしようとして 洗いすぎたり、こすったりしないことも大切です。

CONTROL

整える

毛穴が詰まりやすい状態や皮脂、 肌の状態を見ながら、 毎日のスキンケアを組み立てます。

CONTINUE

続ける

ホームケアの利点は、 特別な日にだけ行うのではなく、 毎日の習慣として続けられることです。

AN CLINIC’S APPROACH

自宅でできることは、毎日のケアで。
医療が必要なところには、医療を。

そのホームケアの選択肢として、 当院ではZO® SKIN HEALTH(ゼオスキンヘルス)を 使用しています。

ニキビ肌のホームケアに使用するゼオスキンヘルス製品
当院では、肌状態に合わせてゼオスキンヘルスの製品を組み合わせています。

ただし、ニキビ肌なら全員が同じ製品を使うわけではありません。 皮脂の量、乾燥、炎症、毛穴のつまりなどを見ながら、 使用する製品や使い方を考えます。

ニキビ肌に、ゼオスキンをどう使う?

ゼオスキンヘルスには多くの製品がありますが、 ニキビがあるからといって、 たくさんの製品を使えばよいわけではありません。

当院では、 皮脂の量、毛穴のつまり、炎症、乾燥や刺激の有無 を見ながら、毎日のケアを組み立てます。

01

CLEANSE

まず、やさしく洗う。

エクスフォリエーティングクレンザー

普通肌〜脂性肌向けのジェルタイプの洗顔料です。 余分な皮脂や汚れ、古い角質を洗い流し、 さっぱりとした洗い上がりが特徴です。

ただし、ニキビや毛穴が気になるからといって、 スクラブで強くこする必要はありません。

02

TONE

洗ったあとの肌を整える。

バランサートナー

洗顔後に使用する化粧水です。 肌の状態を整え、 その後に使用するスキンケアへつなげます。

ニキビ肌でも、皮脂を落とすことだけを考えるのではなく、 肌状態を見ながらケアを組み立てることが大切です。

03

TARGET

ニキビができやすい肌をケアする。

クラリファイングセラム

ニキビができやすい肌や、 皮脂・毛穴が気になる肌のための美容液です。

すべてのニキビに同じように使用するのではなく、 炎症や乾燥など、そのときの肌状態を確認しながら使用します。

04

SUPPORT

肌を守りながら、整える。

デイリーPD

ニキビ肌では、毛穴のつまりや皮脂を気にするあまり、 「落とす」「剥がす」といったケアに偏りがちです。

一方で、乾燥や刺激が強くなると、 積極的なスキンケアを続けることも難しくなります。

デイリーPDは、肌を健やかに保ち、 うるおいやバリア機能をサポートする美容液です。

当院では、ニキビそのものを治療するというより、 ニキビケアを続けるための肌の土台を整える製品 として組み合わせています。

05

CONTROL

ニキビの「でき始め」から考える。

スキンブライセラム

ニキビは、赤く腫れてから突然始まるわけではありません。

その前段階では、毛穴の出口の角化が乱れ、 目には見えない小さな毛穴のつまりである microcomedo(微小面皰) が形成されます。

スキンブライセラムにはレチノールが配合されており、 0.25%・0.5%・1.0%と、 肌の状態に合わせて濃度を段階的に選べることも特徴です。

レチノイドには、 毛穴のつまりにつながる角化を整える作用や、 抗炎症作用が知られています。

HOW WE USE IT

当院では、顔全体に一律に使用するだけではなく、 ニキビができやすい場所や皮脂が出やすい場所、 「ここにニキビができそう」と感じる場所などに、 肌状態を見ながら取り入れることがあります。

※スキンブライセラム自体はニキビ治療薬ではありません。 刺激や乾燥が生じることもあるため、 肌の反応を見ながら濃度や使用頻度を調整します。

06

CALM

炎症が気になる肌を、落ち着かせる。

ロザトロール

ニキビ肌では、毛穴のつまりや皮脂だけでなく、 炎症をどうコントロールするか も大切です。

ロザトロールは、 赤みや刺激を感じやすい肌を穏やかに整えるための美容液です。

ニキビそのものを治療する薬ではありませんが、 炎症や刺激が気になるときや、ニキビの後の赤みがなかなか収まらない時など 肌状態を落ち着かせる目的で取り入れることがあります。

特に、レチノールなどの積極的なスキンケアを取り入れている場合には、 攻めるケアと、肌を落ち着かせるケアのバランス を考えることも大切です。

ニキビを良くしたくても、こすらない。

ニキビや毛穴が気になると、 「もっときれいに洗った方がいいのでは」と思ってしまうことがあります。

でも、ニキビは こすって落とすものではありません。

強くこすったり、何度も洗顔したりすると、 肌への刺激が増え、乾燥や赤みにつながることがあります。

FROM MY EXPERIENCE

私自身、ニキビがひどかった時期に、
少しでもきれいにしたくて、 何度も洗ったり、こすったりしていました。

けれど、良くしたい気持ちとは反対に、 皮膚がただれるほど刺激してしまったことがあります。

ニキビが気になるほど、 触りたくなったり、しっかり洗いたくなったりします。

だからこそ当院では、 洗浄力だけではなく 「どう洗うか」も大切にしています。

EXFOLIATING CLEANSER

当院では、オリジナル泡立てネットを使います。

エクスフォリエーティングクレンザーには、 古い角質を落とすためのスクラブ成分が含まれています。

そのまま肌の上で強くこするのではなく、 当院では特にニキビがある方には、 泡立てネットでよく泡立ててから使用すること をおすすめしています。

しっかり泡立てることで、 「洗わなければ」という気持ちから 肌をこすりすぎてしまうことを避けやすくなります。

泡を肌になじませるように、 やさしく洗うことが基本です。

ニキビや肌荒れに悩む女性

毛穴詰まり・皮脂・炎症。
肌を見ながら、組み替える。

同じ「ニキビ肌」でも、 肌の状態は人によってかなり違います。

皮脂が多い人もいれば、 毛穴のつまりが目立つ人、 赤いニキビが多い人、 乾燥や刺激を起こしやすい人もいます。

そのため当院では、 決まったセットを全員に使うのではなく、 今の肌で何が問題になっているか を見ながらホームケアを調整します。

01

OILY / CLOGGED

皮脂が多く、毛穴が詰まりやすい

余分な皮脂を落としながら、 毛穴が詰まりやすい状態にも目を向けます。

洗顔だけを強くするのではなく、 スキンブライセラムなども含めて、 角化を意識したケアを組み合わせます。

02

INFLAMED

赤いニキビや炎症が目立つ

炎症が強い時に、 刺激の強いケアを重ねればよいとは限りません。

肌の反応を確認しながら、 使用する製品や頻度を調整します。 必要であれば、ホームケアだけにこだわらず 医療的な治療も検討します。

03

DRY / SENSITIVE

ニキビはあるけれど、乾燥しやすい

ニキビがあるからといって、 皮脂を取り続ければよいわけではありません。

乾燥や刺激が強い場合には、 ペプチド製剤などを組み合わせながら、 肌のコンディションを整えることを優先する場合があります。

04

RECURRING

いつも同じ場所にニキビができる

「今あるニキビ」だけではなく、 どの場所に繰り返しているかを見ることも大切です。

当院では、ニキビができやすい場所や 皮脂が出やすい場所を確認しながら、 スキンブライセラムの使用範囲や頻度を調整することがあります。

OUR APPROACH

製品を選ぶのではなく、今の肌に必要な役割を選ぶ。

そして、同じ人でも肌はずっと同じではありません。

ニキビが落ち着いてきたら使用量を変えたり、 乾燥が強くなれば一度ケアを弱めたり。 また場所によって、皮脂の出方が違うので塗るパターンを変えたり。 経過に合わせて調整していくことも、 ホームケアでは大切だと考えています。

他の治療も併せて行う

毎日のホームケアは大切です。 けれど、すべてのニキビを スキンケアだけで治療できるわけではありません。

特に、炎症の強いニキビがたくさんある場合や、 繰り返し悪化する場合、 ニキビ跡を残す可能性が高い場合には、 ホームケアだけにこだわらず、医学的な治療を考える必要があります。

01

炎症の強いニキビが多い

赤く腫れたニキビや膿をもったニキビが多い場合には、 スキンケアだけでは十分にコントロールできないことがあります。

02

何度も繰り返している

ホームケアを続けても繰り返す場合には、 ニキビの重症度や経過をあらためて評価し、 必要な治療を考えます。
来院時には、肌状態に応じてLDMなどの機器治療を追加したり、炎症や再発の程度に応じて、より積極的な治療を検討します。

03

ニキビ跡を残しそう

深い炎症を繰り返すニキビでは、 炎症が治まったあとに凹みや色調変化が残ることがあります。

「いつか治る」と長く様子を見るより、 ニキビ跡を残さないことまで考えて 治療を組み立てることが大切です。

ニキビ治療で組み合わせるホームケア、モフィウス8、サブシジョン、内服治療、肌育注射、LDM

ニキビが落ち着いたその先まで考える。

ニキビそのものが落ち着いても、 すぐに肌が元通りになるとは限りません。

炎症のあとには、 赤み、色素沈着、そして凹みのあるニキビ跡 が残ることがあります。

これらは見た目が似ていても、 起きていることも、必要な治療も異なります。

01

REDNESS

赤みが残る

ニキビの炎症が治まったあとにも、 赤みがしばらく残ることがあります。

この段階では、 新しい炎症を増やさないことと、 肌状態を安定させることを考えます。 ホームケアではロザトロールなどを取り入れながら、肌状態を安定させます。必要に応じて、クリニックで行う肌管理治療を組み合わせることもあります。

02

PIGMENTATION

茶色い色素沈着が残る

炎症後に、 茶色い色調変化が残ることがあります。

ニキビそのものとは別に、 炎症後の色調変化として考える必要があります。 炎症後の色素沈着では、肌のターンオーバーを整えるホームケアを行いながら、必要に応じて、皮膚の修復や真皮表皮接合部の環境を整えることを目的としてPN製剤などの肌育注射を取り入れることがあります。

03

ATROPHIC SCARS

凹みのあるニキビ跡が残る

凹みのあるニキビ跡では、 皮膚の構造そのものに変化が起きています。

rolling scar、boxcar scar、icepick scarなど、 凹みの形によって必要な治療は異なります。 癒着して引き込まれている凹みにはサブシジョンを、広い範囲の瘢痕や肌のリモデリングにはマイクロニードルRFを検討します。

ニキビ跡とモフィウス8・サブシジョンについて詳しく見る

よくある質問

Q ゼオスキンだけでニキビは治りますか?

すべてのニキビをゼオスキンだけで治療できるわけではありません。

毎日のホームケアはニキビ治療の大切な一部ですが、 炎症が強い場合、繰り返す場合、 ニキビ跡を残す可能性が高い場合には、 強度の高い治療が必要になることがあります。

Q ニキビがある時もレチノールは使えますか?

肌の状態を見ながら使用することがあります。

レチノイドには、 毛穴のつまりにつながる角化を整える作用や 抗炎症作用が知られています。

一方で、乾燥や刺激が出ることもあるため、 炎症の程度や肌の反応を見ながら、 濃度や使用頻度を調整することが大切です。

Q スキンブライセラムは、ニキビができそうな場所だけに使ってもいいですか?

当院では、部分的に使用します。

ニキビができやすい場所や、 皮脂が出やすい場所、 「ここにニキビができそう」と感じる場所などに、 肌状態を見ながら使用範囲を調整します。

顔全体に同じ量を一律に使う必要があるとは考えていません。 必要な場所に必要な量のみ使えることが化粧品のメリットだと思います。 お顔は均一の条件ではありません。 皮脂の出やすい部分と乾燥しやすいものは同じお顔であっても別のものと考える方がよいです。

Q ニキビ肌でも保湿は必要ですか?

必要です。皮脂が多いことと、乾燥しないことは同じではありません。

ニキビがあるからといって、 皮脂を落とすケアだけに偏ると、 乾燥や刺激が強くなることがあります。

当院では、その時の肌状態を見ながら デイリーPDなどを組み合わせ、 肌のコンディションを整えます。 標準的なお手入れをして、それでも乾燥が気になる場合はその部分にのみプラスで足す、という考え方です。 お顔は一枚の均一な組織ではありません。 場所による個性を理解し、化粧品でサポートしていきます。

Q ニキビがある時もモフィウス8はできますか?

ニキビの状態によっては、マイクロニードルRFを検討することがあります。

活動性ニキビに対するマイクロニードルRFについては、 炎症性ニキビの改善を報告した研究があります。

ただし、すべての活動性ニキビに行う標準治療という位置づけではありません。 炎症の程度やニキビ跡の状態などを診察したうえで判断します。

Q ニキビ跡はゼオスキンで治りますか?

赤みや色調変化と、凹みのあるニキビ跡では考え方が異なります。

凹みのあるニキビ跡では、 皮膚の構造そのものが変化しているため、 スキンケアだけで大きく形を変えることは難しくなります。

凹みの種類に応じて、 マイクロニードルRFやサブシジョンなどの治療を検討します。

ニキビ跡治療について詳しく見る

ニキビ治療は、
毎日の積み重ねから。

ニキビは、 皮脂、毛穴のつまり、皮膚の微生物環境、炎症 など、複数の要因が関わって生じます。

そのため、ニキビがあるからといって 強く洗ったり、 たくさんの製品を使ったりすればよいわけではありません。

当院では、 肌の状態を見ながら ゼオスキンヘルスをホームケアの一つとして取り入れ、 洗顔、保湿、毛穴のつまりや炎症へのケアを組み立てます。

一方で、 炎症が強い場合や繰り返す場合、 ニキビ跡を残す可能性が高い場合には、 ホームケアだけにこだわらず 医療的な治療を検討することも大切です。

適切な製剤を、適切な場所へ、適切な量使うことが大切です。
ゼオスキンヘルスには、レチノールなど使用方法に注意が必要な製品もあります。 肌状態に合わない濃度や頻度で使用すると、赤みや乾燥、刺激が強く出ることがあります。 当院では、使用する製品だけでなく、塗る場所・量・頻度まで肌状態に合わせて調整しています。

AN CLINIC’S APPROACH

自宅でできることは、毎日のケアで。
医療が必要なところには、医療を。