JOURNAL / EYES
40代からの涙袋ヒアル。
大人のまぶたにおすすめは?
涙袋をもう少し、ぷっくりさせたい。
目元を、もう少し華やかに見せたい。
涙袋ヒアルロン酸は、少量のヒアルロン酸で涙袋の形を整え、 目元の印象を変えることができる治療です。
でも、40代からの目元では、私は少し違うことを考えます。
FIRST ANSWER
大人のまぶたは、涙袋を大きくするより、
皮膚そのものを整える。
私は、そんな治療の方が
きれいに仕上がることが多いと考えています。
もちろん、40代になったら涙袋ヒアルロン酸が できなくなるわけではありません。
ただ、年齢とともに変化するのは、 涙袋のボリュームだけではありません。
下まぶたの皮膚には細かなシワやゆるみが生じ、 ハリや質感も少しずつ変わっていきます。
「涙袋が足りない」のではなく、
涙袋を取り巻く皮膚が変わってきた。
そんな大人の目元をきれいにするために、 本当にヒアルロン酸を足すのがよいのでしょうか。
今回は、40代からの涙袋ヒアルロン酸と、 肌育注射やモフィウス8を含めた 「大人のまぶた」の治療について考えてみます。
01
AGE & TEAR TROUGH
年齢とともに涙袋が変わる
涙袋は、下まぶたの眼輪筋によってできるふくらみです。
若い頃は皮膚にハリがあり、 少量のヒアルロン酸を入れるだけでも、 比較的くっきりとした涙袋の形を作ることができます。
ところが年齢を重ねると、 涙袋だけではなく、その上を覆う皮膚も変化していきます。
YOUNGER EYES
若い目元
- 皮膚にハリがある
- 細かなシワが少ない
- 少量でも涙袋の輪郭を作りやすい
ADULT EYES
大人の目元
- 皮膚のハリが少しずつ低下する
- 細かなシワやゆるみが出てくる
- 同じ「ぷっくり」を作ろうとすると、ボリュームが必要になりやすい
ここで、少し困ったことが起こります。
皮膚がゆるんできた目元で、 若い頃のようなくっきりした涙袋を作ろうとすると、 ヒアルロン酸の量を増やしたくなります。
でも、皮膚のハリが低下しているところに ボリュームだけを足していくと、 「ぷくっ」とした涙袋というより、 幅の広いふくらみに見えてしまうことがあります。
涙袋を大きくしたいと思ったとき、 私がまず見るのは「涙袋の大きさ」だけではありません。
その上にある皮膚にハリがあるのか。 細かなシワが増えていないか。 目の下全体にゆるみが出ていないか。
大人の目元では、形を作る前に、 まず皮膚を見ることが大切です。
02
DON’T CHASE VOLUME
「ぷっくり」を追いかけすぎない。
涙袋ヒアルロン酸は、 ヒアルロン酸のボリュームによって涙袋の形を作る治療です。
だから、以前より涙袋が小さく見えたり、 皮膚のゆるみで輪郭がぼんやりしてくると、 「もう少し足したい」と思いやすくなります。
でも、大人のまぶたで 若い頃と同じような「ぷっくり」を追いかけていくと、 涙袋が少しずつ大きく、幅広くなってしまうことがあります。
皮膚のハリが落ちる
もっとぷっくり見せたくなる
ヒアルロン酸をさらに足す
涙袋が大きく幅広く見えてくる
TOO MUCH VOLUME
私はこれを、ときどき
「涙袋のナメクジ化」
と説明しています。
少し乱暴な表現ですが、涙袋らしい小さなふくらみではなく、 下まぶたに横長のボリュームが目立ってくる状態のイメージです。
大切なのは、 大きな涙袋を作ることと、 目元を若々しくきれいに見せることは、 必ずしも同じではないということです。
もし気になっているものが 「涙袋の小ささ」ではなく、 皮膚の細かなシワやハリ、ゆるみなのであれば、 そこにヒアルロン酸を足し続けるよりも、 別の方法で皮膚を整える方がよいことがあります。
03
TREAT THE SKIN
大人まぶたは、
「形」より「皮膚」を整える。
では、40代からの目元には何をしたらよいのでしょうか。
私がまず考えるのは、 涙袋をヒアルロン酸で大きくすることではなく、 下まぶたの皮膚そのものをきれいにすることです。
細かなシワが増えてきた。
ハリがなくなってきた。
皮膚が少しゆるんできた。
同じ「目元が寂しくなった」という悩みでも、 何が変化しているのかによって、選ぶ治療は変わります。
CHOICE 01
細かなシワ・ハリ・質感なら
肌育注射
涙袋そのものが小さいというより、 下まぶたの細かなシワやハリの低下によって 目元が寂しく見えている場合。
そんなときは、涙袋の形を大きくするよりも、 肌育製剤を使って皮膚の質感を整える という選択肢があります。
涙袋を「作る」のではなく、
涙袋がきれいに見える皮膚を整える。
CHOICE 02
皮膚のゆるみが気になるなら
モフィウス8
質感だけではなく、 下まぶたの皮膚そのものにゆるみが出てきた場合には、 私は引き締める治療を考えます。
モフィウス8は、針を用いて皮膚内にRFを届ける治療です。 目元では皮膚の状態や厚みを確認しながら、 深さや出力を調整して照射します。
ボリュームを足して支えるのではなく、
今ある皮膚を整えていく。
HOW I CHOOSE
もちろん、肌育注射をすれば涙袋が大きくなるわけでも、 モフィウス8をすれば涙袋が作られるわけでもありません。
でも、大人の目元で本当に気になっているものが シワやハリ、皮膚のゆるみなのであれば、 涙袋のボリュームを増やすより、 そちらを治療した方が自然にきれいになることがあります。
大人の目元は、ぷっくりさせるより、さらっと整える。
品は若さに繋がる。
04
LIVE WELL WITH FILLER
それでも涙袋ヒアルを入れたいなら。
ここまで読むと、 「40代からは涙袋ヒアルロン酸を入れてはいけないの?」 と思われるかもしれません。
そんなことはありません。
優しく見える目元の形として涙袋が好きで、少しだけ整えたい方もいます。 もともと入れていた涙袋を、 年齢を重ねても自然に維持したい方もいます。
ただ、大人の目元では 「どれだけぷっくりさせるか」より、 「どこで止めるか」が大切だと私は考えています。
01
少し物足りないくらいで、止める。
若い頃と同じ大きさを再現しようとして、 ヒアルロン酸の量を増やしていく必要はありません。
大人の涙袋は、 「もう少し入れたらもっとぷっくりする」 くらいのところで止める方が、 目元全体では自然に見えることがあります。
02
「減った気がする」で、すぐに足さない。
ヒアルロン酸は時間とともに変化していきますが、 見た目のボリュームが減ったからといって、 前回の製剤が完全になくなっているとは限りません。
追加する前に、 今どのくらい残っているのか、 むくみや広がりがないか、 涙袋全体の形を一度確認します。
03
シワを、ヒアルロン酸で伸ばそうとしない。
下まぶたに細かなシワが増えてくると、 ヒアルロン酸を入れて皮膚を持ち上げれば きれいになるように思えるかもしれません。
でも、ヒアルロン酸でボリュームを足すことと、皮膚そのもののハリや質感を整えることは別の治療です。 細かなシワやハリの低下が気になるのであれば、肌育注射などで皮膚そのものを整えながら、必要であれば涙袋には少量のヒアルロン酸を使う。 そんなふうに治療を分けて考える方が、大人の目元には合うことがあります。
04
足し続けるより、一度リセットすることも。
過去に何度も涙袋ヒアルロン酸を注入していて、 どこまでが元の涙袋で、 どこまでが以前のヒアルロン酸なのか 分かりにくくなっていることがあります。
そんな場合には、さらに追加するのではなく、 状態によってはヒアルロン酸溶解注射で一度リセットし、 改めて目元全体を見直すことも選択肢です。
涙袋ヒアルロン酸と長く付き合うなら、 毎回「もっと」を目指す必要はありません。
少し足す。
一度待つ。
皮膚が気になるなら、皮膚を治療する。
必要なら、一度リセットする。
大人の目元では、 足すことよりも、足しすぎないこと。
私は、それが涙袋ヒアルロン酸と 上手に付き合っていくコツだと思っています。
05
FAQ
40代からの涙袋ヒアル。よくある質問
Q 40代でも涙袋ヒアルロン酸はできますか?
できます。40代という年齢だけで、 涙袋ヒアルロン酸ができなくなるわけではありません。
ただし、下まぶたの皮膚のハリや細かなシワ、 ゆるみなども確認して治療を考えることが大切です。
涙袋の形そのものを少し整えたいのであれば ヒアルロン酸が選択肢になりますが、 気になっているものが皮膚の変化であれば、 別の治療をご提案することもあります。
Q 涙袋ヒアルロン酸を入れると、目元のシワも改善しますか?
涙袋ヒアルロン酸は、 主にヒアルロン酸のボリュームによって 涙袋の形を整える治療です。
細かなシワや皮膚の質感そのものを改善することを 主な目的とした治療ではありません。
シワやハリの低下が主な悩みであれば、 肌育注射など皮膚そのものにアプローチする治療を 検討した方がよい場合があります。
Q 涙袋ヒアルロン酸は、何度も追加しても大丈夫ですか?
追加注入を行うこと自体はありますが、 毎回ゼロから入れ直しているわけではありません。
見た目のボリュームが減っていても、 過去に注入したヒアルロン酸が残っていることがあります。
そのため当院では、 前回の注入時期や現在の形、むくみなどを確認し、 必要な場合だけ、必要な量を追加する ことを大切にしています。
Q ヒアルロン酸が残っているか分からない場合は?
過去の注入時期や製剤、注入量が分からない方も 珍しくありません。
まず現在の涙袋の形や左右差、 むくみなどを診察して、 すぐに追加するべきかを判断します。
過去の注入が重なって形が分かりにくくなっている場合には、 状態によってはヒアルロン酸溶解注射で一度リセットしてから 再度デザインすることも選択肢です。
Q 40代の目元には、肌育注射とモフィウス8のどちらがおすすめですか?
何が気になっているかによって選びます。
細かなシワやハリ、皮膚の質感が気になる場合には 肌育注射。
皮膚のゆるみや引き締めまで治療したい場合には モフィウス8を検討します。
そして、皮膚ではなく 「涙袋の形そのものをもう少しだけ作りたい」 という場合には、少量の涙袋ヒアルロン酸が 選択肢になります。
06
SUMMARY
40代からは涙袋だけを見ない。
目元が少し寂しくなった。 以前より涙袋が目立たなくなった。
そんなとき、 必ずしも「涙袋が足りない」とは限りません。
細かなシワなのか。
ハリの低下なのか。
皮膚のゆるみなのか。
それとも、本当に涙袋の形なのか。
大人の目元では、 まず何が変わったのかを見てから 治療を選びます。
SKIN QUALITY
細かなシワ・ハリ・質感
↓
肌育注射
LAXITY
皮膚のゆるみ・引き締め
↓
モフィウス8
SHAPE
涙袋の形を少し整えたい
↓
少量のヒアルロン酸


