40代50代でも埋没はできる?

JOURNAL / AGING EYELID

40代・50代でも埋没法は
できる?

まぶたのたるみがある場合の考え方

「この年齢なら、もう埋没法はできませんか?」

40代・50代の二重相談では、 よく聞かれる質問です。

40代・50代でも、埋没法はできます。

ただし、大切なのは年齢ではありません。

新しく作った二重が、 きちんと見えるまぶたなのか。

皮膚の余りやくぼみ、眼瞼下垂など、 今の上まぶたの状態を見ながら判断します。

MEDICAL REVIEW

AN CLINIC MOTOMACHI 院長

この記事の著者

AN CLINIC MOTOMACHI

  院長 荒井美香

an clinic(あんクリニック)院長
美容外科・美容皮膚科 / 麻酔科

  • 日本美容外科学会(JSAS)専門医
  • 麻酔科認定医・標榜医
  • 日本抗加齢医学会専門医

神戸元町・三宮にあるan clinic(あんクリニック)院長。
救急・麻酔科での診療経験を経て、美容医療に従事。 美容医療歴約7年。治療そのものだけでなく、 痛みや不安にも配慮した美容医療を大切にしています。

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まぶたの変化に悩む40代女性

年齢だけでは決まりません。
でも、年齢と無関係でもありません。

「何歳までなら埋没法ができますか?」

この質問に、 「40代まで」「50代まで」という 明確な年齢の線引きはありません。

ただし、 年齢とともに埋没法が少しずつ難しくなるのは事実です。

その理由のひとつが、 上まぶたの皮膚のたるみです。

年齢とともに皮膚は少しずつ伸び、 二重ラインの上にかぶさる皮膚も増えていきます。

皮膚の余りが少ないうちは、 新しい位置に二重を作ることで 二重幅を見せることができます。

しかし、たるみが強くなると、 せっかく新しい二重ラインを作っても、 その上から余った皮膚がかぶってしまいます。

THE POINT

年齢そのものが、
埋没法をできなくするわけではありません。

年齢とともに増えていく皮膚のたるみが、 埋没法だけで希望する二重を作ることを 少しずつ難しくしていきます。

だから当院では、 「何歳だから埋没法」「何歳だから切開」 という決め方はしていません。

希望する位置に二重を作ったとき、 その二重がきちんと見えるだけのまぶたなのか。

まず、そこを見ます。

埋没法、眉下リフト、全切開。
それぞれ、できることが違います。

40代・50代の上まぶたでは、 「どの手術が一番強いか」で選ぶのではなく、 何を変えたいのかで考えることが大切です。

二重を作る治療と、 余った皮膚を減らす治療は、 そもそも役割が違います。

01

MAIBOTSU

埋没法

二重のラインを作る治療です。

できること

  • 新しい二重ラインを作る
  • 二重幅を変える
  • 二重の形や見え方を調整する

できないこと

  • 余った皮膚そのものを減らすこと
  • 強いたるみを切除すること

そのため、皮膚の余りが強い場合には、 二重を作ってもその上から皮膚がかぶり、 希望する二重が十分に見えないことがあります。

02

SUBBROW LIFT

眉下リフト

眉毛の下から、余った皮膚を調整する治療です。

できること

  • 上まぶたの余った皮膚を減らす
  • 目尻側のかぶさりを軽くする
  • 今の二重や目元の印象を大きく変えずに、たるみを改善する

できないこと

  • 新しい二重ラインを作ること
  • 二重幅そのものを自由に設計すること

今の二重や目元の印象はあまり変えず、 年齢とともに余ってきた皮膚だけを改善したい場合に 考えやすい術式です。

03

INCISIONAL DOUBLE EYELID

たるみ取り併用全切開

新しい二重を作りながら、余った皮膚も調整できる治療です。

できること

  • 新しい二重ラインを作る
  • 余った皮膚を切除する
  • 必要に応じて上まぶたの内部組織も調整する

注意したいこと

  • 切除した皮膚を簡単に元へ戻すことはできない
  • くぼみ目では皮膚やボリュームを減らしすぎない判断が重要

皮膚の余りが強く、 埋没法だけでは新しい二重が十分に見えない場合には、 選択肢の一つになります。

THE POINT

二重を作りたいのか。
余った皮膚を減らしたいのか。
その両方が必要なのか。

まずそこを整理すると、 埋没法、眉下リフト、全切開のどれを考えるべきかが 見えやすくなります。

まぶたの変化に悩む40代女性

では、たるみがあっても、埋没法だけでできるのは?

ここまでの話を踏まえると、 判断のポイントはシンプルです。

新しい二重を作ったときに、 その二重がきちんと見えるかどうか。

皮膚の余りが軽度で、 希望する位置に二重を作ったときに その上から皮膚が大きくかぶらないのであれば、 埋没法だけで希望する変化を作れることがあります。

埋没法を考えやすい状態

  • 皮膚の余りが比較的軽い
  • 新しい二重ラインが皮膚に埋もれない
  • 二重幅や形を変えることが主な希望
  • 余った皮膚を切除しなくても、希望する変化が作れる

反対に、 皮膚の余りが強くなってくると、 新しい二重を作っても その上から皮膚がかぶってしまいます。

この状態では、 二重のライン自体は作れても、 希望する二重幅が見えない ということが起こります。

その場合、 埋没法だけで解決しようとするのではなく、 眉下リフトやたるみ取り併用全切開など、 余った皮膚そのものにアプローチする治療 も一緒に考える必要があります。

THE POINT

埋没法ができるかどうかではなく、
埋没法だけで希望する変化を作れるか。

40代・50代の埋没法では、 この違いがとても大切です。

できるとしても、
腫れ方は若い頃と同じとは限りません。

40代・50代で埋没法を行う場合、 もう一つ知っておいていただきたいことがあります。

年齢とともに上まぶたの皮膚が伸びていると、 表面から見えている二重幅以上に、 実際には広い範囲の皮膚を二重のラインで折り込む ことがあります。

つまり、 同じような二重幅を作っているように見えても、 若いまぶたと、たるみのあるまぶたでは、 固定される皮膚の量が同じとは限りません。

SAME WIDTH, DIFFERENT EYELID

見えている二重幅が同じでも、
折り込んでいる皮膚の量は違うことがあります。

そのため、 たるみのあるまぶたでは術後にむくみが加わると、 二重幅が一時的に広く見えたり、 腫れが強く見えたりすることがあります。

特に、 皮膚の余りが多い状態で 少し高めの二重を作ろうとすると、 折り込まれる皮膚の量も増えやすくなります。

そのため40代・50代では、 完成した二重の形だけではなく、 術後にどの程度腫れて見える可能性があるのか まで含めて設計する必要があります。

THE POINT

「埋没法ができる」と、
「若い頃と同じようにできる」は別です。

たるみの程度によっては、 腫れ方や二重幅の見え方にも違いが出ます。

左右を同じ位置に留めても、同じ二重になるとは限りません。

40代・50代の埋没法では、 左右差についても少し注意が必要です。

年齢とともにまぶたのたるみが増えてくると、 無意識に眉毛を上げたり、 額の筋肉を使って目を開けるようになることがあります。

そして、その使い方は 必ずしも左右同じではありません。

片側だけ眉毛を上げる、 片側だけ額に力が入りやすい、 左右で目の開き方が違う。

こうした癖が積み重なると、 左右の眉毛の高さや、 二重の見え方にも差が出てきます。

SAME FIXATION, DIFFERENT APPEARANCE

糸を同じ位置に留めることと、
二重が同じ幅に見えることは、
同じではありません。

二重幅の見え方は、 糸を留める位置だけで決まるものではありません。

眉毛の高さ、 額の筋肉の使い方、 目の開き方、 皮膚の余り方など、 いくつもの要素に影響されます。

そのため、 左右まったく同じ位置に固定したとしても、 完成した二重幅が同じに見えるとは限りません。

むしろ40代・50代では、 左右それぞれのまぶたの状態を見ながら、 見え方をそろえるために設計を変える ことが必要になる場合があります。

THE POINT

左右差をそろえるのは、
糸の位置だけではありません。

眉毛の高さや目の開け方まで含めて、 左右それぞれのまぶたを評価する必要があります。

まぶたの変化に悩む40代女性

40代・50代では、どうやって手術を選ぶ?

ここまでお話ししてきたように、 年齢だけで手術を決めることはできません。

当院ではまず、 「今の目元をどう変えたいのか」 を確認します。

同じ「まぶたのたるみ」があっても、 今の目元の印象はあまり変えたくない人と、 これを機会に新しい二重にしたい人では、 選ぶ治療が変わるからです。

01

新しい二重にしたい

二重幅を広げたい、二重の形を変えたいなど、 新しい二重を作ることが目的であれば、 まず埋没法または全切開を考えます。

皮膚の余りが軽い 埋没法を検討

皮膚の余りが強い
すでに埋没を何回もやっている
たるみ取り併用全切開を検討

実際には、くぼみや目の開きなども確認したうえで判断します。

02

今の目元の印象は変えたくない

昔の自分の目元に近づけたい、 二重の形は気に入っているけれど 上からかぶってきた皮膚だけを改善したい。

この場合には、 眉下リフトが選択肢になります。

二重は大きく変えず 余った皮膚を眉下から調整

ただし、くぼみ目などでは皮膚切除の適応や切除量を より慎重に考える必要があります。

03

たるみも取りたい。二重も変えたい

実際には、 この両方を希望される方も少なくありません。

この場合には、 一つの手術ですべてを解決しようとするのではなく、 まぶたの状態によっては 眉下リフトと埋没法を組み合わせる という考え方もあります。

余った皮膚を調整 新しい二重を設計

THE POINT

年齢から手術を選ぶのではなく、「何を変えたいか」から考える。

そのうえで、 今のまぶたにその治療が成立するのかを評価します。

それぞれの手術にはメリットとデメリットがあります。

ここまで読むと、 「では、できるなら埋没法が一番よいの?」 と思われるかもしれません。

そうとも限りません。

埋没法、眉下リフト、全切開には、 それぞれ得意なことがあります。

大切なのは、メリットだけではなく、 何を優先して、何を受け入れるのかまで考えて選ぶことです。

MAIBOTSU

埋没法

MERIT / メリット

  • 皮膚を切除せずに新しく二重のデザインを作ることができる
  • デザインの小回りが利く
  • 二重幅や形を変えることができる
  • 切開手術と比較するとダウンタイムが短い
  • 希望が変わった場合の修整がしやすい

DEMERIT / デメリット

  • 余った皮膚そのものを減らすことはできない
  • たるみが強いと、作った二重に皮膚がかぶることがある
  • 糸が緩んだり、二重ラインが浅くなることがある
  • たるみのあるまぶたでは、腫れや左右差が目立つことがある

SUBBROW LIFT

眉下リフト

MERIT / メリット

  • 余った上まぶたの皮膚を減らすことができる
  • 今ある二重ラインを直接切開しない
  • 二重ラインを直接切開しないため腫れが少ない
  • 目元の印象を大きく変えずに、たるみを改善しやすい

DEMERIT / デメリット

  • 新しく二重ラインを作ことはできない
  • 眉毛の下に切開の傷ができる
  • 皮膚の切除量や位置によって、眉と目の距離や二重の形が変化する
  • くぼみ目では皮膚を取りすぎると、かえって不自然になることがある

INCISIONAL DOUBLE EYELID

たるみ取り併用全切開

MERIT / メリット

  • 新しい二重を作りながら、余った皮膚を減らすことができる
  • 皮膚の余りが比較的強い場合にも対応できる
  • 必要に応じて内部組織を直接確認しながら調整できる
  • 埋没法では二重が皮膚に埋もれてしまう場合にも選択肢になる

DEMERIT / デメリット

  • 切開手術のため、腫れや内出血などのダウンタイムがある
  • 二重ラインに切開の傷ができる
  • 眉下切開ほど皮膚は取れない
  • 仕上がった二重の修整は困難
  • 皮膚や脂肪を取りすぎると、不自然な二重になることがある
  • 埋没よりは取れにくいが取れることもある

THE POINT

「切らない方がよい」でも、「切った方が確実」でもありません。

変えたいものと残したいものを整理して、 その目的に必要な手術を選ぶことが大切です。

3つの手術を、簡単に比較すると。

それぞれの特徴を簡単にまとめると、 次のようになります。

埋没法 眉下リフト たるみ取り
併用全切開
二重を作る
余った皮膚を減らす
今の目元を
大きく変えにくい
ダウンタイム 比較的短い あり 長い
なし~小さい 眉下 二重ライン
元に戻す・
変更する余地
比較的容易 困難 困難

※実際の適応は、皮膚の余り、くぼみ、目の開き、 希望する二重などによって異なります。

まぶたの変化に悩む40代女性

40代・50代でも、埋没法はできます。

ただし、 若い頃とまったく同じ条件で 考えられるわけではありません。

年齢とともに皮膚の余りが増えると、 埋没法で新しい二重を作っても、 その上から皮膚がかぶるようになります。

また、たるみのあるまぶたでは、 術後の腫れが強く見えたり、 眉毛の高さや目の開け方によって 左右差の調整が難しくなったりすることもあります。

THE ANSWER

「何歳だから埋没法」
「何歳だから切開」
ではありません。

二重を作れば解決するのか。
余った皮膚を減らす必要があるのか。
その両方が必要なのか。

二重を作るだけで希望する変化が得られるのであれば、 40代・50代でも埋没法は十分に選択肢になります。

余った皮膚を減らす必要があるなら、 眉下リフトやたるみ取り併用全切開を 考えた方がよい場合があります。

そして、 「たるみがあるなら切ればよい」 というものでもありません。

特にくぼみのあるまぶたでは、 皮膚やボリュームを減らしすぎることで、 かえって二重の見え方が不自然になることがあります。

大切なのは、年齢に合わせて手術を選ぶことではなく、 今のまぶたに必要なことだけをすることです。

当院では、 今のまぶたの状態と希望する目元の両方を見ながら、 埋没法、眉下リフト、全切開、 またはそれらの組み合わせを考えています。

40代・50代の埋没法についてよくある質問

Q. 50代でも埋没法はできますか?

50代でも、まぶたの状態・ご希望によっては埋没法ができます。

年齢だけで埋没法ができる・できないを 決めるものではありませんが、年齢が上がるとともにたるみは多くなり、まぶたのたるみが多くなると埋没は難しくなります。
まぶたのたるみには個人差がありますから年齢で一概に線引きはできませんが、たるみ具合とご希望で可否が決まるので、年齢だけでは決まらないものの年齢はひとつの目安にはなります。

いずれにしても希望する位置に二重を作ったときに、 余った皮膚が大きくかぶらず、 希望する二重がきちんと見えるかどうかで最終の可否が決まります。

Q. たるみがあっても埋没法はできますか?

軽度のたるみであれば、 埋没法だけで希望する変化を作れることがあります。

ただし、埋没法は二重を作る手術であり、 余った皮膚そのものを減らすことはできません。

皮膚の余りが強い場合には、 眉下リフトやたるみ取り併用全切開などを 検討した方がよい場合があります。

Q. 昔の埋没法が取れてきたら、次は切開ですか?

必ずしも切開が必要というわけではありません。

現在の皮膚の余りが少なく、 新しい二重がきちんと見える状態であれば、 再び埋没法を検討できることがあります。

一方で、以前よりたるみが進んでいる場合には、 皮膚をどう扱うかも含めて術式を考えます。

Q. 40代・50代でも幅広の二重にできますか?

可能な場合もありますが、 希望する幅とまぶたの状態を一緒に考える必要があります。

皮膚の余りが多い状態で高い位置に二重を作ると、 折り込まれる皮膚も多くなり、 腫れが強く見えたり、 希望した二重幅がきれいに見えなかったり、目が開きにくく眠い印象になることが想定されますので原則お勧めしません。

「どこまで広くできるか」ではなく、 その幅が今のまぶたで自然に成立するかを確認します。

Q. 眉下リフトと埋没法は、どちらを先にした方がよいですか?

どちらを先にするかは、 まぶたの状態と最終的に作りたい目元によって変わります。

眉下リフトで余った皮膚を減らすと、 その後の二重の見え方も変わります。

そのため、たるみの改善と二重の変更の両方を希望する場合には、 最初から二つの治療を含めて全体を設計し、同時にするかそれとも後日埋没をするか、または埋没を先にするかは状態・状況によって決めていきます。