JOURNAL / AGING LIPS
人中は伸びる?40代から人中が長く見える原因
「昔より鼻の下が長くなった気がする」
「唇が薄くなって、口元が間延びして見える」
40代以降になると、 こんな口元の変化が気になることがあります。
実は、年齢とともに上唇は 薄く、長くなる方向へ形が変化する ことが報告されています。
だから、大人の人中短縮を考えるときは、 人中の長さだけを見るのでは足りません。
鼻の下から唇まで、 口元全体に何が起きているのかを考えてみます。
ANSWER
「人中が伸びた」だけではありません。
年齢とともに、 鼻の下から赤唇までの皮膚の部分は長くなり、 反対に、赤い唇として見える部分は 少なくなっていきます。
さらに上唇を横から見ると、 若い頃にあった前方へのふくらみも 減少していきます。
肌色の上唇は長く見える。
赤い唇は薄く見える。
唇の前方への立体感は少なくなる。
こうした変化が同時に起こることで、 口元全体が以前より 縦長に見えるようになります。
興味深いのは、 MRIを用いた研究では、 加齢した上唇に 厚みの減少と長さの増加 が認められた一方で、 総体積そのものの減少は 認められなかったことです。
単純に、 「年齢とともに唇のボリュームがなくなった」 というだけではありません。
むしろ、 上唇の組織が 厚みから長さへ再分配され、 口元の形そのものが変化している と考えることができます。
だから40代以降の 「人中を短くしたい」は、 若い頃から人中が長い方への治療とは、 少し分けて考える必要があります。
WHAT HAS CHANGED?
40代から、上唇では何が変わる?
「人中が長くなった」と感じるとき、 変わっているのは長さだけではありません。
上唇では、 皮膚・赤唇・筋肉・立体感 が少しずつ変化していきます。
LENGTH
鼻の下から赤唇までが長くなる。
加齢に伴う変化のひとつが、 皮膚性上唇の長さの増加 です。
鼻の下から赤唇までの肌色の部分が長くなることで、 見た目として 「人中が伸びた」と感じやすくなります。
THICKNESS
上唇の厚みが減り、平たくなる。
MRIを用いた研究では、 加齢した上唇で 前方向の厚みが減少し、 長さが増加する 変化が確認されています。
若い頃のような 前方への立体感が減り、 上唇が縦方向へ長く、 平坦な形へ変化していきます。
総体積が単純に減るのではなく、
厚みが減って下への長さへ、形が変わっていく。
VERMILION
赤い唇として見える部分が少なくなる。
若い上唇では、 赤唇の縁に向かって 前方へふくらむ立体的なカーブがあります。
年齢とともに、 この前方への湾曲が減少し、 赤唇が外側から見えにくくなる ことがあります。
つまり、 肌色の上唇は長く見える一方で、 赤い唇は薄く見える。
この組み合わせが、 人中をさらに長く見せる要因になります。
STRUCTURE
皮膚も、コラーゲンも、口輪筋も変化する。
上唇の内部でも、 加齢に伴う構造変化が起こります。
組織学的な研究では、 表皮の菲薄化、 弾性線維やコラーゲン線維の変性、 口輪筋の菲薄化 などが報告されています。
特に重要なのが、 赤唇の縁と口輪筋の関係です。
赤唇との境界付近では、 口輪筋の線維が特徴的な形をつくり、 上唇の輪郭や前方への立体感にも関係しています。
加齢によってこの構造が変化すると、 若い頃にあった 赤唇の前方へのカーブが減少し、 唇が内側へ入り込んだように見える ことがあります。
AGING CHANGE
上唇は「短く厚い形」から、「長く薄い形」へ変化していく。
だから、40代以降の人中治療では 長さだけでなく、唇の形や立体感まで見る必要があります。HOW TO TREAT
40代の人中に足りないもの、必要なもの
40代以降の「人中が長く見える」という変化は、 一つの原因だけで起こるものではありません。
そのため当院では、 皮膚・軟部組織(上図で薄いピンク)、筋肉(同赤色)、唇の形 を分けて考えます。
MORPHEUS8
まずは、皮膚・軟部組織(上図で薄いピンク)を整える。
加齢した上唇では、 皮膚や結合組織(上図で薄いピンク)、口輪筋周囲(同赤色)にも 構造的な変化が起こります。
そこで当院では、 まず 人中から上唇周囲の皮膚・軟部組織を 引き締める目的でMorpheus8を用いる ことがあります。
Morpheus8は、 マイクロニードルとRFを用いて 皮膚・皮下組織へ熱刺激を加える治療です。
人中そのものを物理的に 「何mm短くする」治療ではありません。
加齢によって長く・平坦に見えるようになった 上唇の皮膚周囲を引き締め、 人中が短く見えることを狙う。
40代以降では、 いきなりボリュームを足す前に、 まず皮膚や軟部組織側から 整えることを考えます。
BOTULINUM TOXIN
上唇の「動き」を調整する。
次に考えるのが、 口輪筋の働きを調整する 人中短縮ボトックスです。
上唇を内側へ巻き込むように抑え込む筋肉の働きを弱めることで、 赤唇が少し前方上向きに見えやすくなり、 人中を短く見えやすくします。
ここでの目的は、 筋肉を強く止めることではありません。
唇は、 話す・食べる・飲むなど、 日常生活で常に使う場所です。
効かせすぎず、 上唇の見え方を少し調整する。
そのため、 ご希望する変化や もともとの口元の動きを確認しながら 注入量を考えます。
HYALURONIC ACID
薄く見える唇は、形から整える。
40代以降の 「人中が長くなった」というお悩みでは、 同時に 上唇が薄く、平坦に見える ことがあります。
ここで考えるのが、 唇へのヒアルロン酸注入です。
ただし、 「加齢でボリュームがなくなったから、 たくさんヒアルロン酸を入れる」 という考え方ではありません。
先ほど見たように、 加齢した上唇では 総体積そのものが大きく減るというより、 厚みが減り、 長さへ再分配されるような形態変化 が報告されています。
必要なのは「量を増やすこと」ではなく、 赤唇の見え方や前方への立体感を 必要な範囲で整えること。
唇の形が整うことで、 鼻の下から口元までの 縦のバランスが変わり、 人中が短く見えることがあります。
THREE APPROACHES
人中だけを、短くしようとしない。
皮膚・軟部組織を整える
上唇の動きを調整する
唇の形・立体感を整える
何mm短くするかではなく、鼻から唇までをどう見せるか。
an clinic’S APPROACH
当院人気の「口元バランスデザイン」
人中の伸びが気になる方は、実は、人中以外にも同時にたるみは存在していることが多いため、当院では、まず、たるみの評価から行います。
たるみがある場合は、たるみの治療を行うと 口元以外も引き締まり、より印象が変わることがあります。 たるみ評価から始まり、筋肉の動き評価、唇のボリュームの評価を行い、できるだけ根本からの改善を目指します。
まず、Morpheus8で土台を整える。
加齢によって長く、平坦に見えるようになった 上唇周囲の皮膚・軟部組織に対して、 Morpheus8で引き締めを図ります。
ここでは、 人中そのものを物理的に短くするのではなく、 まず「伸びて見える原因の皮膚」を整える という考え方です。
必要なら、人中短縮ボトックスを。
上唇の動きによって 赤唇が内側へ巻き込まれて見える場合には、 人中短縮ボトックスを検討します。
効かせすぎるのではなく、 上唇の見え方を少し整える くらいを狙います。
最後に、必要なところだけヒアルロン酸。
上唇の立体感や赤唇の見え方が まだ不足している場合には、 ヒアルロン酸を検討します。
ここでも目的は、 唇を大きくすることではありません。
鼻の下から口元までの縦のバランスを整えるために、
必要な量から使用する。
口元のヒアルロン酸では、ボリュームのある若々しい口元や、かわいい口元をご希望される方にはご要望に沿ってデザイン注入をいたします。
一方で、当院では、「やった感」の出にくいごく自然な仕上がりを好まれる方におすすめできる製剤もございます。
WHO IS IT FOR?
こんな変化が気になったら。
40代以降になって、以前の写真と比べて 口元の印象が変わったと感じる方へ。
昔より人中が長くなったように感じる
上唇が以前より薄く、平たく見える
赤い唇の部分が見えにくくなってきた
鼻の下から口元までが間延びして見える
人中短縮は気になるけれど、 まずは切らない治療から検討したい
FAQ
40代からの人中・唇についてよくあるご質問。
Q. 40代になると、本当に人中は長くなりますか?
年齢とともに、鼻の下から赤唇までの皮膚性上唇が長くなり、 同時に上唇の厚みや赤唇の見え方が変化することが報告されています。 そのため、実際の長さの変化に加えて、 口元全体が縦長に見えることがあります。
Q. 人中短縮ボトックスだけでも短く見えますか?
上唇の動きや口輪筋の働きが関係している場合には、 ボトックスによって赤唇が見えやすくなり、 人中が短く見えることがあります。 ただし、皮膚や軟部組織の変化、唇の薄さが大きい場合には、 ボトックスだけでは十分ではないこともあります。
Q. モフィウス8で人中そのものが短くなりますか?
モフィウス8は、人中を物理的に何mm短くする治療ではありません。 人中周囲の皮膚・軟部組織にアプローチし、 引き締めによって人中が短く見えることを目指します。
Q. 唇にヒアルロン酸を入れると、不自然に厚くなりませんか?
ヒアルロン酸は、量や入れる場所によっては 唇が大きく見えることがあります。 40代以降では単にボリュームを増やすのではなく、 赤唇の見え方や前方への立体感を必要な範囲で整える ことを重視します。
Q. ボトックス・ヒアルロン酸・モフィウス8はどう選びますか?
どれか一つが全員に合うわけではありません。 皮膚・軟部組織の変化が大きいのか、 上唇の動きが関係しているのか、 唇の形や立体感が不足しているのかによって、 選ぶ治療は変わります。
Q. 若い頃から人中が長い場合も、同じ治療でいいですか?
若い頃から人中が長く見える場合と、 年齢とともに長く見えるようになった場合では、 原因が異なることがあります。 もともとの骨格や鼻・唇の位置関係が関係している場合には、 加齢変化を中心に考える40代以降の治療とは分けて考えます。
Q. 40代以降でも、切らずに人中を短く見せることはできますか?
状態によっては、モフィウス8、ボトックス、 ヒアルロン酸などを組み合わせることで、 切開せずに人中を短く見せることを目指す ことができます。 ただし、外科的人中短縮術とは目的や得られる変化が異なります。
SUMMARY
40代から人中が長く見える原因は、一つではありません
年齢とともに、 上唇はただボリュームを失うだけではありません。
厚みが減り、長さが増え、 赤唇の見える部分や前方への立体感も変化していきます。
その結果、 鼻の下から口元までが以前より長く、 間延びして見えることがあります。
CONSULTATION
人中だけではなく、
口元全体から考える。
「ボトックスがいいのか」
「ヒアルロン酸を入れた方がいいのか」
「モフィウス8が合っているのか」
ご自身で治療方法を決めてから ご来院いただく必要はありません。
何をするかより、
なぜ長く見えるのかから。
現在の上唇や口元の状態を確認し、 必要な治療と、必要ではない治療を整理します。
an clinic motomachi


